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TEL:011-251-2220 

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 矯正治療とは、不正な位置にある歯を移動して、歯並びを上写真のように整えて良く咬めるようにする治療です。また矯正治療にて出っ歯などを治すことによって、前歯が引っ込み口元がすっきりし、美しい横顔になります。
 成長期であれば上下の顎(あご)の成長を促進したり、抑えたりして顔の骨格も治療します。
歯並びが悪いと歯磨きがしにくいため、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。また、咬み合わせが悪いと上顎や下顎の正常な成長を妨げることもあります。
 つまり矯正治療とは、顎の形を整え、不正な位置にある歯を移動させて咬み合わせや歯並びを整えることによって、顎や口腔の機能ならびに審美を回復させる治療なのです。


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 当院では単に歯並びや顔立ちを改善するだけではなく、顎の位置ズレがある場合は極力、顎が安定する位置で咬み合わせを作ることにこだわっております。
 整った歯並びは魅力的ですが、上下で咬み合わないと意味がありません。そこで大切になってくるのが、安定した顎の位置なのです。
 近年、咬み合わせが悪くなっている原因の一つが顎の関節のズレだと分かってきました。そのズレを治さないまま矯正治療を行うのは歯並びを建物に例えると「何の地質調査も基礎工事もしないで家を建てる」、「砂の上の城」と同じなのです。そのために当院矯正科では顎のCT、MRIなどの検査や顎の三次元的な計測を行って顎の関節のズレの有無を診断し、顎の位置を極力安定させた上で歯を並べていきます。


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初診(矯正相談)

 相談は、治療に関する心配や疑問をお聞きすることから始まります。患者さんの気になる歯並びを診察し、矯正治療の大まかな説明、見通し、見積もりをお話します。

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精密検査

 診断に必要な問診、X線写真、模型、口腔内と顔面の写真、顎関節の検査を行います。上下の歯の模型はパナデント社の咬合器に装着し、より詳しい咬み合わせの分析を行います。また顎関節部のCT, MRIもできるだけ撮影させていただきます。これらの結果を元に、詳しい診断を下し、最良の治療計画を立てていきます。

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フェイスボゥトランスファーにより、上下顎の位置を三次元的に解析します。例えば・・・・

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最初の口腔内での咬み位置(上写真A)

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顎がリラックスした状態での咬み位置(上写真B)

 写真Aと写真Bは同じ患者さんのお口ですが、咬み位置が全く違います。写真Aは前歯が咬んでいるように見えますが、写真Bでは上の前歯が突出し、全く咬んでいません。写真Aの状態ならガタガタを治す治療ですが、写真Bの状態なら上顎前突(出っ歯)の治療になり、治療方針が全く変わってしまいます。(この患者さんの顎の位置は不安定な可能性があります)つまり、フェイスボウトランスファーを行って、咬合器上で咬み位置を正確に把握しなければ、治療方針を誤ってしまうということです。

 また、歯並び、咬み合わせに影響する顎関節部のCTやMRIを撮影し、変形や病変がないかを精査します。


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CT検査(顎関節部)
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MRI検査(顎関節部)
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 上図のように顎関節の問題を把握し、顎の位置を極力安定させた後に歯並びの治療に移ります。

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診断と治療方針の説明

 矯正学的診断に基づいた治療方法、治療期間、治療にかかる費用を詳しく説明します。あらゆる面で納得して治療を受けていただけるよう、充分に話し合った後、治療計画を決定いたします。
決してこちらから押し付けの治療は致しません。

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治療装置作製準備

 装置作製のため、お口の型取りをします。その模型を元に患者さん毎に矯正装置を作製します。

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治療開始

 矯正装置をつけて、歯を移動させて行きます。装置の取扱い、お口のケアの方法をご説明いたします。

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保定

 歯並びを整えた後、歯が元の位置に戻らないように歯の裏側や取り外し式の装置にて維持していきます。



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 子供の場合、出っ歯やうけ口などで顎の骨格に問題がある時は、成長期の矯正治療(第一期治療)を行います。早く治療を開始する場合は4〜5歳位から行うことがあります。治療期間は可及的に短くしたいですが、1年〜2年はかかることが多いです。
 そしてすべての永久歯が生え変わってから、通常、小学校の高学年から中学生以降から、一本一本の歯を並べる治療(第二期治療)を行います。第二期治療は約2年半かかります。また、うけ口(反対咬合、下顎前突)の場合、下顎の成長の度合いによっては高校生になってから第二期治療を行うこともあります。
 大人の方でも矯正治療(成人矯正治療)は可能です。大人の場合はこの第二期治療を行い、やはり約2年半かかります。
 患者さんの症状や年齢に応じて治療を行いますので、歯並びのことで何か心配なことがありましたら、お気軽にご相談下さい。ちなみに、当院ではこれまで3歳から70歳の患者さんが矯正治療を受けています。


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 出っ歯やうけ口などで顎のずれの度合いが大きく、歯の移動だけではきちんとした咬み合わせをつくれない時には、外科的矯正治療を行います。例えば、うけ口の度合いがとても大きい場合、外科手術によって下顎を後ろに動かしたり、上顎を前に出して矯正治療をおこないます。外科的矯正治療では、顔の骨格にアプローチするので、うけ口のしゃくれたような顎も治ります。
 外科手術はリスクがありますが、現在では手術方法が確立し、かなり一般的になってきている治療法なのでご安心下さい。


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 通常、矯正装置は歯の表側につきますが、歯の裏側に矯正装置をつけて治療する方法もあります。見た目には装置を着けていることがほとんどわかりません。

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1. 初診相談料  3000円

2. 精密検査料 30000円(CT撮影料は12000円)

3. 診断料   10000円

4. 永久歯が揃った状態の治療
表側の治療 560000円〜
裏側の治療 860000円〜

5. 顎関係の改善などの早期の治療が必要な場合(二段階の治療)
第一期治療 260000円
第二期治療 330000円〜

6. 保定装置料 50000円

7. 毎来院時の調整料 5000円〜

8. 毎来院時の観察料 3500円

*外科的矯正治療や口蓋裂の矯正治療の場合を除いて、通常の矯正治療には健康保険が適用されません。使用する装置によっても多少異なりますので、矯正相談の際にご説明いたします。


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症例1:叢生を伴う上下顎前突

初診時

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治療中

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動的治療終了時(保定開始時)

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<20代|女性>
●主訴:前歯が出ているのを治したい。
●治療ついて:上下とも前歯を奥へ引っ込める為、通常小臼歯と智歯の抜歯を行います(計8本抜歯)が、患者さんの希望もあり、第一大臼歯のみを抜歯し、合計の抜歯本数を少なくしました。
●注意点・リスク:矯正治療中に顎の位置が不安定になり一時的に顎関節に負担がかかることで、顎関節に雑音や痛み、開閉口のしにくさなどの顎関節症状が出ることがあります。また、歯牙移動に伴う痛み、発音し難くなったり、咬み難さが生じます。
可能性は低いですが、歯茎が退縮して歯がしみて痛くなることがあります。
●治療期間…2年7ヵ月
●治療費用(税別)…860,000円(検査料、診断料は40,000円)
●治療に用いた主な装置…マルチブラケット装置、歯科矯正用アンカースクリュー、
●抜歯部位…上下顎両側6番
●通院回数…26回


[ 症例2:叢生症例 ]

初診時

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治療中

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動的治療終了時(保定開始時)

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<20代|女性>
●主訴:歯並びの不整(ガタガタ)を治したい。
●治療ついて:上下とも歯並びの不整(ガタガタ)を治す為、小臼歯の抜歯(4本)を行いました。
●注意点・リスク:矯正治療中に顎の位置が不安定になり一時的に顎関節に負担がかかることで、顎関節に雑音や痛み、開閉口のしにくさなどの顎関節症状が出ることがあります。また、歯牙移動に伴う痛み、発音し難くなったり、咬み難さが生じます。
可能性は低いですが、歯茎が退縮して歯がしみて痛くなることがあります。
●治療期間…1年6ヵ月
●治療費用(税別)…860,000円(検査料、診断料は40,000円)
●治療に用いた主な装置…マルチブラケット装置、歯科矯正用アンカースクリュー、
●抜歯部位…上顎両側4番、下顎左側4番、下顎右側5番
●通院回数…17回


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2018年に改正された厚生労働省の医療広告ガイドラインでは、自費診療に係るリスクや副作用を情報提供することも求められています。 美しく機能的で健康的な歯ならびや咬み合わせには大きなメリットがあることを理解しつつ、全ての医療と同様に歯科矯正治療にも潜在的なリスクや副作用があることをご理解頂くことは重要です。しかしながらこれらのリスクは矯正治療が危険で治療しない方が良いというほど深刻なものではありません。

矯正治療には以下の一般的なリスク・副作用があることをご理解ください。
※すべてのリスクや副作用が生じるわけではありません。

  1. 矯正装置を装着することによる痛み、不快感が生じることがあります。痛みは装置装着もしくは調整後4〜5時間後から徐々に現れ、2〜3日をピークに消失します。また、矯正装置は1週間程度で慣れます。
  2. 矯正治療中は装置装着により、口腔内の自浄作用が低下し、むし歯や歯周病の罹患リスクが上昇します。歯科医師および歯科衛生士の指導通りの歯磨きを行い、定期的にPMTCなどのクリーニングメンテナンスを受けていただく必要があります。
  3. 矯正治療中は歯面に着色がつきやすくなります。その際は適宜PMTCなどのクリーニングメンテナンスを受けていただく必要があります。また、装置の種類により、矯正治療中はホワイトニング等が物理的に行えないことがあります。
  4. 歯の動き方には個人差があります。そのため、検査診断時に予測された治療期間が短縮および延長する可能性があります。
  5. 稀に歯を動かすことにより歯根の吸収が起きて短くなることがあります。また、歯ぐきのラインが下がったり、ブラックトライアングルと呼ばれる歯肉退縮現象が起こることがあります。
  6. 治療途中に金属アレルギーの症状が出ることがあります。
  7. 装置や顎間ゴムなどの使用状況、口腔筋機能療法(MFT)および定期的な通院等、歯科医師の指示どうりに患者さんからの協力が得られない場合は、治療結果や治療期間に影響を及ぼします。
  8. 矯正治療中は咬み合わせが変わり、一時的に顎関節に負担がかかることで、顎関節に音や、痛み、開閉口障害などの顎関節症状が出ることがあります。
  9. 稀に歯が骨と直接癒着する「骨性癒着」が起きていて思うように歯が動かないことがあります。また、極めて稀に歯を動かすことで歯の神経が障害を受けて歯髄壊死が起きることがあります。
  10. 様々な要因により、治療計画の変更を行う可能性があります。
  11. 緊密な咬合関係の獲得のため、歯の形態修正や、咬合調整を行ったりする可能性があります。
  12. 何らかの要因で矯正装置が外れたり、その装置を誤飲する可能性があります。
  13. 矯正装置を歯から外す時に、エナメル質にクラックと呼ばれる微小な亀裂が入る可能性や先端の欠けや、補綴物の一部破損が生じる可能性があります。
  14. 保定治療と呼ばれる後戻り防止装置(リテーナー)の使用方法を遵守し、定期的な経過観察をお受け頂けない場合、歯並びの後戻りが生じる可能性が高くなります。
  15. 矯正治療後にその時点の咬み合わせに適した、むし歯の治療や補綴物などの再治療を行う可能性があります。
  16. 顎の成長発育や加齢などの経年的変化や歯周病により、咬み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  17. 親知らずなどの影響により、歯並びにデコボコなどの叢生が生じたり、咬み合わせに影響を及ぼす可能性があります。
  18. 様々な要因で咬み合わせや歯並びが変化した場合、再治療等が必要になることがあります。