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歯科において、「ホワイトニング」は審美歯科の一分野であり、広い意味では「歯を白くすること」全てを指します。歯のクリーニング、白い材料での詰め物や被せ物もこれに当たります。現在よく使われている「ホワイトニング」という言葉は、「歯牙漂白」のことを指すのが一般的ですが、このコーナーでは広い意味での「ホワイトニング」について説明します。 |
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1)前歯・奥歯ともに全体的に変色しているタイプ
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a)個人差、加齢変化
一般的に、歯の色が正常範囲内でも、人によってはとても気になる場合があります。
また、歯は年をとると誰でも少しずつ黄ばんだり、黒ずんだりします。
b)生えた時から永久歯の色が悪い
永久歯が体の中で作られ始めるのは、あなたが生まれた瞬間です。それから約6歳に
なるまで大きな病気をしたり、ある種の薬を飲んだりすると、変色した歯が生えてく
る場合があります。
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2)ムシ歯や、以前治療した歯の色が悪いタイプ
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a)ムシ歯になっている
ムシ歯は一般的に黒っぽく見えますが、初期のムシ歯では、歯の表面が溶け出して白
濁することもあります。
b)神経を取った歯の色が変わってきた
歯の神経を取ると、経年的に歯の色は黄ばんだり黒ずんだりしていきます。
c)被せてある歯や詰め物が黄色い、またはその境目が黒い
レジン(歯科用のプラスチック)の冠や詰め物は、経年的に黄色くなります。境目は
ムシ歯になれば黒っぽくなります。
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3)汚れが付いているタイプ
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a)歯の表面にススのような汚れがついている。
お茶、コーヒー、カレーなど色の濃い飲食物をよく食べる人に多く見られます。
歯磨き粉を使わない歯ブラシの習慣がある人にも多く見られます。
b)歯にヤニがついている。
たばこを吸う習慣がある人は、前歯の裏側や歯の間が黒くなります。
c)歯石がついている。
歯石は歯と歯の間や歯の付け根に付き、黄、茶、黒などの色をしています。
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1)削らずに色だけを変える方法 |
a)ポリッシング(着色除去・研磨)
歯の色が気になる場合は、まず最初に行う処置です。いわゆる歯の汚れ落としです。
これだけでもかなりきれいになることがありますが、それでも満足されない場合は、
ほかの方法を試すことになります。 |
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b)ホワイトニング(漂白・ブリーチング)
歯を削らずに色だけを変える方法です。以下の2つの方法があります。
保険は適用できませんが、(生活歯)神経が生きている歯も、削らずに
白くすることができます。 |
●オフィスホワイトニング
診療室で行う方法です。変色した歯の本数が少ない場合に適しています。歯にホワイトニング剤を塗り、光をあてる処置を1週間に1回行います。歯の変色の度合いに応じて3回〜6回行います。料金は初回に歯1本あたり¥10,500、2回目以降は本数に関わらず処置料が¥1,050かかります。 |
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●ホームホワイトニング
自宅で行う方法です。マウスピースの内面にホワイトニング剤を塗布し、上の歯や下の歯に装着して行う方法です。沢山の歯の色が気になっている場合に適しています。期間は平均で1〜2ヶ月です。料金は上の歯と下の歯それぞれ¥31,500で、処置料はかかりません。 |
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どちらの方法でも歯の色は徐々に後戻りしていきますので、効果を持続させたい場合は反復した処置が必要です。この方法はすべての歯に適応するわけではないので、担当医にご相談ください。 |
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2)かぶせたり、詰めたりして治す方法 |
a)冠をかぶせる方法
レジン(歯科用のプラスチック)を使った白い冠は、材料の性質上、数年以上経過す
ると変色してしまいます。一般には被せ直してきれいなものと交換します。セラミッ
クスを使った白い冠は変色しません。 |
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b)プラスチックの詰め物をする方法
小さなムシ歯は、レジンを詰めて治します。前歯によく使われます。 |
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c)金属の詰め物を白い詰め物に変える方法
奥歯の金属の詰め物は、今ではハイブリッド・セラミックスという強化プラスチック
のおかげで、すり減りにくいきれいな修復ができるようになりました。下顎の歯の噛
み合わせの面など、よく見えるところには最適です。
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セラミックス、ハイブリッド・セラミックスなどの白い材料で作られた歯は、
歯ぎしりの有無や噛み合わせの状態によっては、欠けることがあります。
全てのケースに万能という訳ではないので、担当医と相談されることをおすすめします。
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医療法人 二期会歯科クリニック
札幌市中央区北3条西2丁目 NC北専北3条ビル8F TEL:011-251-2220
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